
photo by Lisa-Marie Mazzucco
Mika Stoltzmanミカ・ストルツマン
熊本・天草出身。
現在アメリカ在住のマリンビスト。
2008年からニューヨークを拠点に演奏活動を展開し、11回に渡るニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタル成功を収める。現在、各地での音楽祭への招聘演奏などを含め、世界22カ国66都市以上で公演中。
2001年現代作曲家S.ライヒ作品”東京/バーモントカウンターポイント”を編曲演奏してライヒ本人のCD『Triple Qurtet』(ノンサッチ)に収録されたことで
世界的に知られ東京とNYCカーネギーホールでのデビューリサイタルに至る。
近年はチック・コリア、ジョン・ゾーン、大島ミチル、マルコス・ヴァリ、T・マッケンリー等、蒼々たる作曲家から曲を捧げられ世界初演する他、
スティーヴ・ガッドとのプロジェクト”ミカリンバ”で4枚のジャズCDとDVDをリリースしている。
ブルーノート東京,NYなどの主要ジャズクラブやJAZZフェスティバルにも出演。
ソリストとしてはメキシコ・ハラパ交響楽団とイタリア・マッベリ室内管弦楽団に招聘され、チックコリア作曲”協奏曲第1番”を世界初演。
2014年からは夫リチャード・ストルツマンとのデュオを本格的に開始し、オースチン室内楽音楽祭、ロックポート室内楽音楽祭、香港現代音楽祭、サンミゲル音楽祭など多数出演。
2014年には日本全国18公演の来日ツアーを行い、50歳を記念に小山薫堂演出による ”くまもと赤の音楽祭” をプロデュース。
クラシックとジャズを縦横無尽に操る、ニュー・ジャンルのマリンバ奏者として益々幅広い演奏活動を展開している。
Mika's Story 経歴
3歳から叔母でピアノ教師田中邦子のもとでピアノを始める。
本渡中学校吹奏楽団(顧問木田匡英先生)でドラムセット&打楽器を始める。
天草高校3年生時に熊本県選秡吹奏楽団メンバーに抜擢されて台湾へ演奏旅行したのをきっかけに
音楽の道に進むことを決めて、熊本音楽短期大学(現平成音楽大学)へ入学。
卒業後は、小中学校の音楽講師を5年間勤める。(天草/親和中学校1年間、御領小学校4年間では吹奏楽部を指導して九州大会で金賞まで導いた)
その後は熊本音楽短大講師を6年間勤め自宅でマリンバ教室も開き多くの生徒達を育てた。
27歳の時に世界的な打楽器奏者ツトム山下氏と出会ったことで演奏家として目覚め、
30歳で米国ニューヨークに短期留学。そこで世界的なパーカッションアンサンブルグループ・ネクサス (NEXUS) と出会う。
その後、教えることという仕事から退ぎ、演奏に集中することを決断。ネクサスメンバーと交流を重ね、アメリカでの演奏活動を始める。
35歳でトロント大学に留学後、東京とNYでリサイタルの成功を経て、本格的にマリンビストとしてデビューした。
Main Performance & Activities 主な演奏活動
/1995年 | ネクサスを熊本・天草へ招き共演 |
1996年 | 世界的なマレット奏者ボブ・ベッカー氏を招きジョイントコンサート開催(天草市、熊本市) |
ハンガリー・ブタペスト、米国アトランタ(エモリー大学)に招聘されてリサイタル。 | |
バルトーク音楽祭(ソンバトヘイ、ハンガリー)でソンバトヘイ交響楽団と黛敏郎”木琴協奏曲”を協演 | |
アフリカ・ガーナのギリ巨匠カクラバ・ロビ氏との共演をきっかけに民族音楽に興味をもつ |
1997年 | カナダ現代ガムランアンサンブル”エヴァーグリーン”とジョイントコンサート開催(天草市、熊本市、京都) |
1998年 | 初ソロ CD ”MITSUE” をリリース |
熊本県文化懇話会新人賞受賞 |
1999年 | トロント大学上級演奏科コースへ留学 |
エモリー大学(米アトランタ)に招聘され、バルトーク作曲”2台ピアノ&パーカッションのためのソナタ”演奏 |
2000年 | トロント大学リサイタル(カナダ・トロント) |
東京デビューリサイタル(王子ホール) | |
福岡デビューリサイタル(福岡銀行本店ホール) |
2001年 | 米国ニューヨークデビューリサイタル(カーネギー・ワイルホール) |
作曲家スティーヴ・ライヒCD ”トリプルカルテット”(ノンサッチ)に編曲演奏した ”東京バーモントカウンターポイント”が収録されて世界リリース |
2002年 | ネクサスとジョイントリサイタル(天草市、福岡市) |
2003年 | ニューヨーク・フィルハーモニー首席ホルン奏者トーマス・ステイシーとジョイントリサイタル |
(東京凸版ホール、福岡シンフォニーホール、熊本県立劇場) | |
九州交響楽団とジョンワイヤー作曲”マリンバ協奏曲ムーンライト”を世界初演 |
2004年 | ニューイヤーリサイタル(福銀ホール、熊本産業文化会館) ゲスト:一柳慧(作曲&ピアノ)ジョンワイヤー(パーカッション) |
ニューヨークリサイタル(カーネギーワイルホール) | |
ニューヨーク現代音楽祭出演(ラママ劇場) | |
CD ”マリンバフェーズ”(モンローストリート)リリース | |
熊本交響楽団とビルダグラス作曲マリンバ協奏曲を世界初演 |
2005年 | ニューイヤーリサイタル(福銀ホール、熊本産業文化会館) ゲスト:高橋竹山(津軽三味線)ジョンワイヤー、レイディラードほか |
第1回天草国際音楽祭”アイランドマジック”プロデュース *リチャード・ストルツマンと初共演 | |
PASIC2005(全米国際打楽器コンベンション)で招聘演奏。*スティーヴガッドと出会う |
2006年 | ニューイヤーリサイタル(熊本県立劇場コンサートホール、福銀ホール) ゲスト:渡辺香津美(ギター)谷川公子(ピアノ)他 |
東京リサイタル(浜離宮朝日ホール) ゲスト:リチャードストルツマン、VEGA弦楽4重奏、ピーターストルツマン |
2007年 | 第2回天草国際音楽祭”アイランドマジック”開催 *エディゴメスと初共演 |
ニューヨークリサイタル(カーネギー・ザンケルホール) | |
PASIC2007招聘演奏 | |
熊本県植樹祭式典御前演奏 |
2008年 | ニューイヤーリサイタル(熊本県立劇場コンサートホール、福岡シンフォニーホール) ゲスト;山田和樹(指揮)&福岡弦楽合奏団、エディゴメス他 |
第3回天草国際音楽祭アイランドマジック *スティーヴガッドと初共演 | |
ニューヨーク・ニューヨーク市へ移住 |
2009年 | スティーヴガッド、エディゴメス、ピータージョンストルツマンと来日ツアー (熊本市、玉名市、名古屋市、久留米市他) |
2010年 | ライヴ DVD”Marimba Madness”をナクサスよりリリース |
来日ツアー(東京草月ホール、熊本市、博多、名古屋、他) |
2011年 | ミカリンバコンサート(カーネギー・ザンケルホール) |
ビデオアーツよりCD "MIKARIMBA"リリース | |
ミカ&リチャード・デュオコンサート(ポアソンルージュ・ニューヨーク) |
2012年 | ミカリンバ来日ツアー(ブルーノート東京&名古屋、広島、熊本、博多他) |
カーネギーワイルホール公演(チックコリア”マリカグルーヴ”世界初演) | |
ロックポート音楽祭出演 |
2013年 | カーネギーワイルホール公演(チック&ゲールコリア、ハーレムカルテット他) |
カイロジャズフェスティバル出演(エジプト) | |
CD”If you believe” リリース | |
ロックポート音楽祭出演 | |
ハラパ交響楽団とチックコリア ”マリンバ協奏曲” を世界初演 | |
ミカリンバ来日ツアー(京都下鴨神社、広島、熊本、博多、名古屋) | |
香港科技大学招聘演奏 |
2014年 | くまもと赤の音楽祭をプロデュース |
オースチン室内楽音楽祭、ロックポート音楽祭(リチャードとデュオ) | |
ミカリンバツアー(ブルーノート東京&名古屋、秋田、盛岡、名古屋、飯塚、荒尾市、鹿児島) | |
リチャード・ストルツマンとのデュオ来日ツアー(福島相馬市、青梅市、ほか) | |
チアパスマリンバフェスティバル(メキシコ)出演 |
2015年 | ニューヨークカーネギー・ワイルホール公演(デュオ) |
HIDEMI SUGINO氏とコラボレーションをしたスイーツコンサート (東京ムジカーザ) | |
来日ツアー(福岡銀行本店ホールほか) | |
メキシコ、ブエノスアイレス、香港、北京 | |
ミカリンバでロックポートジャズフェスティヴァル出演 |
2016年 | ニューヨーク・国連吉川元秀大使公邸&NY日本クラブで熊本震災復興支援コンサート |
HIDEMI SUGINO氏との”スイーツコンサート”第2弾(東京ムジカーザ) リチャード・ストルツマンとのDUOアルバム制作(プロデュースはSteven Epstein氏) | |
来日ツアー(東京イイノホール、名古屋宗次ホール、熊本ドルチェ) 熊本復興支援コンサート(熊本”龍田の森の音楽会”、岡崎市淨妙寺、熊本市クラブ一鴻) |
2017年 CD「Duo Cantandoデュオカンタンド」(日本コロムビア、米サヴォイ)リリース。
ゲスト:チックコリア(ピアノ)、BMOPオーケストラ
来日ツアー(東京銀座ホール、宮城県バッハホール、高崎市ギャラリーコアホールなど)
カーネギーホール(ザンケル)
マッキャベリ室内管弦楽団と協演(イタリア)
2018年 ワシントンD.C.ナショナルギャラリー
ブルーノートNY
川村国連大使公邸
関西フィルと協演
名古屋宗次ホール、東京でピアニスト塩谷哲さんと共演
イタリアツアー
2019 年 クラシカルCD「Plimpsest」(AVIE record) ,ジャズCD「Tapereba」(Big Round) リリース。
カーネギーホール(ワイル)リサイタル
US デンバー音楽祭、ロックポート音楽祭で演奏。
イタリア・アスコリ音楽祭、クレモナ音楽祭で演奏。
2021年 パンデミックのコロナ禍に2ヶ月間の来日ツアー(博多、京都、名古屋、鹿児島、東京)
レコーディング&ビデオ録音に力を注ぐ。

Photo by Yuka Yamaji